日頃からしっかりと マンション防災のカタチ-1

POINT1 もしマンションで大震災に遭ったら?

マンションは、一戸建てに比べて地震に強いとよくいわれます。1981年(昭和56年)6月以降に建築確認を受けたマンションは、国土交通省の定めた現在の建築基準法の耐震基準(新耐震基準)に適合しており、地震に強くできています。

しかし、 建物が崩壊しなくても、地震対策がなされていなければ、マンション室内の被害は甚大なものになります。また、建物の構造や階層によって揺れ方や被害は異なりますが、実は同じマンションの同じフロアに住んでいたとしても、その住まい方ひとつで、災害時の安全に差がでます。被災後、マンション内での滞留生活も予測されますので、水や食料などのストックを準備しておきましょう。

POINT2 もしリビングで地震が起こったら?

室内の家具などに地震対策を行っていないリビングで地震災害が起こると、食器棚やたんすが倒れるのはもちろん、キャスターつきの家具や大型液晶テレビが部屋中を高速で動き回ります。

東京消防庁の発表では、最近発生した大地震による負傷者のうち、約30~50%が家具類の転倒・落下によるものだとされています。地震に強いといわれるマンションに住んでいるのに、室内の地震対策を行っていないのでは、せっかくのマンションのメリットが活かせません。地震対策として、被害の少ないと思われる場所に家具の配置を変えたり、家具類の固定をしたり、まずは、もっとも長い時間過ごしている部屋から取り組んでみられてはいかがでしょうか。

POINT3 地震発生、家族は離ればなれ、その時どうする?

家族との安否確認をどうするか、離ればなれの時どこで落ち合うか、家族で決めていらっしゃいますか?

災害発生時に落ち着いて行動できるように、自分と家族の情報と緊急連絡先・集合場所などを記載した情報を、家族の決めごとと共に「サバイバル・カード」にまとめ、いつも身につけていることをおすすめします。小さなお子さまに持たせておくのにもよいでしょう(取り扱いには十分注意し、携帯する際も出し入れの多いお財布などには入れず、無くさないようにしましょう)。また、決めごとやカードは、防災の日に情報を見直すなどして、定期的に更新するようにしましょう。

企画制作:株式会社つなぐネットコミュニケーションズ/危機管理教育研究所代表 国崎信江 Copyright(c) Tsunagu Network Communications,Inc. All Rights Reserved.
※本サイトに掲載している記事は、発行時における情報のため、現状と異なる場合があります。(2013年6月時点)


住まいるONLINE
Copyright © Nomura Real Estate Partners Co., Ltd. All Rights Reserved.