野村リビングサポートからのお知らせ

住まいるセミナーを開催しました。インテリアや間取りで、住まいの防災力を診断!

秋の好天に恵まれた11月18日(日)、10時より東京駅直結のサピアタワーにおいて、「住まいるセミナー」を開催しました。
第10回目となる今回は、東日本大震災以降、皆さまからのご要望が高かった「マンションの防災」をテーマとし、講師には危機管理アドバイザーの国崎 信江先生をお迎えしました。
セミナーは前半が講師による実際の震災や実験時の映像を交えながらの講演、後半はクイズ形式のワークショップの二本立て。
クイズの勝者には国崎先生の著作や先生ご提供の防災ベストなどが贈呈され、大いに盛り上がりました。

セミナーの様子
セミナーに参加した皆さまは、阪神大震災や東日本大震災の経験から、今、しておくべき対策を具体的に紹介する国崎先生のお話に、熱心に耳を傾けていました。

セミナーの様子
セミナー会場の後方に設置された展示パネルにも、参加者の関心が集まりました。

セミナーの様子
セミナー後半の防災に関するクイズは2択式。皆さま日頃から防災意識が高いのか正解率が高く、国崎先生は問題の難易度をどんどん上げていきました。

セミナーの様子
勝者3名に国崎先生からプレゼントされたのは親子ペアの防災ベスト(写真は子ども用)。実用的なだけでなくファッション性も高いのでおすすめです。

LEDランタン
セミナー参加者全員に、災害時に使えるLEDランタンのほか、「マンション地震対策ガイド 家具固定編」がプレゼントされました。

Point1 室内の安全対策

家具の配置を工夫
家具の転倒、落下、移動で避難経路をふさがれないように、配置を工夫しましょう。特に揺れが激しくなる高層階の場合、室内中央には固定できない家具を置かないでください。
家具や家電の固定
家具や家電はしっかり固定しましょう。特に5階以上の場合、より強力な固定が必要です。
突っ張りポールとストッパー、すき間家具と耐震ジェルマットなど、2つ以上の固定方法を組み合わせるとベターです。ガラスには飛散防止フィルムを貼りましょう。
インテリアの素材の選定
例えば小さなフォトフレームも、ガラス製のものだと揺れで飛んできて凶器になる可能性があります。固定できないインテリアは、布製や革製を選ぶなど、素材を工夫しましょう。

家具を固定するための器具や、ガラスの飛散を防止するシートなどのイメージ
展示でも特に関心が高かった、家具を固定するための器具や、ガラスの飛散を防止するシートなど。

Point2 震災時、震災後の行動

マンションにお住まいの方の震災時、震災後の行動は、戸建ての場合とは異なる面があります。マンションの持つ防災力を日頃から確認し、いざという時の行動をシミュレーションしてください。

地震発生
「地震が来たら机の下に隠れる」のは、机が固定されていなければかえって危険です。揺れている間は「固定された丈夫なものにしがみつく」ことが肝心。リビングや廊下に手すりを設置しておけばベターです。
一時避難
日頃から避難経路の確認が必要です。自宅の玄関から出られない場合、ベランダ側から隔て板をけ破って近隣のお宅の室内を通って避難することも想定されます。そのためマンションでは鍵をかけないで避難する必要がある場合があります。
【管理組合で確認しておきたいこと】
  • 入居者名簿の作成・管理
  • 避難経路の確認・点検と居住者への啓蒙活動
    (バルコニーにものを置かない、自宅が避難路になる可能性がある、といったことを、居住者の共通認識として周知する活動)
  • 災害時のマニュアルの作成
  • 緊急時の初動体制・指揮・意思決定方法などの確立
  • 交代時の引き継ぎ体制の確立
  • 防災訓練、防災セミナーの立案
  • 耐震診断・備蓄・保険加入・復興復旧費用など災害対策費用の調査
  • 備蓄品の確保・管理
  • 関係機関・地域との情報交換・災害時の連携の確認
  • 消防用設備などの自主点検
備蓄生活
マンションの場合、倒壊の恐れはほとんどないため震災後も自宅で暮らせるというメリットがあります。日頃から10日分ほどの食料を備蓄しておきましょう。また断水に備えて災害用トイレや水のいらないシャンプー、除菌ジェルなどもストックするとよいでしょう。
【震災後にマンションの自宅で生活するために用意しておくもの】

掃除用品
*電気が使えないので、ほうきやちりとり、粘着ローラー、ガムテープ、新聞紙などを用意しましょう。

ビニールシート
床をきれいに片づけた後にビニールシートを敷けば、安心して休める場所を確保できます。

ゴミ袋
通常のゴミ袋のほか、大きな麻袋を4、5枚用意しておくと、室内に散乱した割れ物などを片づけるのに便利です。

ラジオと乾電池
停電でテレビが見られない場合、ラジオは有効な情報収集ツールとなります。

救急セット

寝袋
室内でも寝袋があると便利。家族の人数分、用意しましょう。

LEDランタン
省電力で明るいLEDランタンがあると便利です。

水のいらないシャンプー

除菌ジェル

簡易トイレ

消臭剤

ラップフィルム

ウェットタオル
断水を想定し、水がなくても清潔さを保てるグッズを用意しましょう。

ポリタンク
給水車が来た時に水を確保するためのものです。

カセットコンロとガスボンベの予備
電気、ガスが止まっている時、室内で煮炊きができるように用意しましょう。

水と食料
最低10日分は用意しましょう。災害時専用ではなく、通常の食品を多めに、かつ飽きないようにバラエティー豊かにストックし、消費したら買い足すようにすれば、賞味期限切れをさけることができます。
<主食>
ごはん、お餅、うどん、パスタ、そうめんなど
<おかず>
レトルト食品(カレー、シチュー、みそ汁、パスタソースなど)
缶詰(ツナ、サバ、サンマ、焼き鳥、パン、フルーツなど)
その他保存食(海苔、ふりかけ、インスタントラーメン、フリーズドライの食品など)

野村不動産リフォームで、防災グッズを格安にてご提供しております。

詳細はこちら(PDF)をご覧ください。

野村不動産リフォーム(株)指定販売店の
(株)プレミア・プロパティサービスが販売・受付をいたします。

防災グッズのイメージ
水が使えない環境下では、衛生面の対策とゴミなどのにおい対策が重要。備えあれば憂いなし!

防災グッズのイメージ
ガラスを掃除する際、手を怪我しないために、耐切創性に優れ、消防士も使用している防災用グローブがあると安心(左下)。

セミナーを終えて

会場では防災グッズの展示や紹介もあり、参加された皆さまは、グッズの性能や使い方について熱心に質問されていました。国崎先生のお言葉で印象的だったのは、「防災を一時の流行ではなく、日々の常識にしてほしい」ということ。マンションの防災力を高め、集合住宅のコミュニティーを活かすことが、皆さまお一人おひとりの安全につながります。参加された皆さまはもちろん参加されなかった方も、今一度、住まいの防災について見直していただければと思います。

顔写真

セミナー講師
国崎 信江

危機管理教育研究所代表。防災関連専門委員会所属。危機管理アドバイザーとして全国で防災・防犯対策の講演を行う傍ら、各種メディアに出演。著作『マンションみんなの地震防災BOOK』(つなぐネットコミュニケーションズ刊)ほか多数。
http://www.kunizakinobue.com/

終了後のイメージ
終了後も、先生に質問する方もいらっしゃり、皆さまにとって充実したセミナーとなったようです。

企画協力
株式会社つなぐネットコミュニケーションズ http://www.tsunagunet.com/

※本サイトに掲載している記事は、発行時における情報のため、現状と異なる場合があります。(2012年12月時点)


住まいるONLINE
Copyright © Nomura Real Estate Partners Co., Ltd. All Rights Reserved.