5月23日(土)、新宿野村ビル48階の野村コンファレンスプラザ新宿において、「住まいるセミナー」を開催しました。今回、初めて「健康」をテーマに行ったところ、幅広い年齢層の皆さまにご参加いただきました。男性お一人やご夫婦でのご参加も多く、男女を問わず健康への関心が高いことがうかがえました。講師は野村不動産グループのスポーツクラブ「メガロス」のフィットネス・インストラクター、牛木 洋先生が務め、簡単な運動を交えながら、身体を動かすことでどんな効果があるのか、運動を続けることがなぜ大切なのかをレクチャーしました。
ストレッチのコツは、気持ちのいい範囲でやること。「息を止めないでくださいね。ゆっくり深呼吸しながら、無理をしないで」と牛木先生。参加者の皆さま、気持ちよさそうです。
人間は8割がひどい腰痛を経験すると言われています。積み木のように重なっている背骨が支えられる重量は2kg。それ以上の重みは筋肉が支えています。腰に不安がある方は、息を吐いておなかをへこませ、その状態を維持するように心がける(腹圧が高まった状態にする)と、筋肉の負担が減り、腰痛を軽減できます。腰痛ベルトにも腹圧を高める効果があります。
また、肩こりには、普段から「良い姿勢」を意識するのが大事です。頭、肩、骨盤、くるぶしが、まっすぐなラインになるように心がけましょう。
メタボという言葉ができて10年、太っていることが身体に悪いといわれるのには根拠があります。
太ると血清脂質異常、高血圧、糖尿病など生活習慣病のリスクが上がり、それらが動脈硬化を促進することで、心疾患や脳血管疾患などの死に直結する病気の誘発につながるからです。
標準体重は、身長(m)×身長(m)×22で計算することができます。
体重を落としたい場合には次の3つを意識しましょう。
成長ホルモンは体脂肪を燃やす筋肉の成長を促進する役割があります。身体の中心に近い、胸、背中、お腹、太ももなど大きな筋肉を動かすと分泌が促進されます。スクワットなどの筋トレをする場合、10回前後で1分前後の休憩を挟み3セット行うと効果がアップします。
ウォーキングやジョギング、スイミングなどの有酸素運動は、10分程度のウォーミングアップの後にすると効果的です。
体温上昇は疲労の原因になります。通気性のよい、薄手の服装がベターです。汗をかくことは体脂肪の燃焼に直結しません。
介護を要さずに生きられる期間を健康寿命といいます。要介護になるリスクのうち75%は、運動をすることで減らすことができます。例えば、65歳以上の救急車を呼ぶ理由は9割が転倒です。これを防ぐには、成長ホルモンを分泌するトレーニングが有効です。また、認知症を防ぐためには継続的な有酸素運動を行いましょう。血圧を下げる、脳の血流を増やすなどの効果があります。適度に運動をしている人は免疫力も高く、癌細胞を抑制することができます。ただし、過度な運動は逆効果。免疫力も一時的に低下してしまいます。にこにこと笑えるくらいの余裕を持った状態で行うのが大事です。
姿勢を維持するのも体脂肪を燃やすのも、心臓を動かすのも呼吸をするのも筋肉。筋肉は、使わないと衰えていきます。また、加齢によっても筋肉は徐々に減っていきます。そのペースは通常の生活をしている場合1年で2%。もし寝たきりになると、2日で1%も減ってしまいます。一方、100歳を超えても増えるのが筋肉。これなら続けられるという運動は人それぞれですが、自分のできることを、可能な限り継続するのが大事です。
写真のウェーブストレッチリングは「メガロス」でも使用している補助器具で、輪の部分を身体に引っ掛けてストレッチしたり、アーチを踏んで足裏をほぐしたりと、様々な使い方があります。第2部では、この器具を使い、実際に身体を動かして、ストレッチエクササイズを行いました。
ふくらはぎは第2の心臓。ストレッチをすると、代謝は2.5倍に跳ね上がります。
足の中央は臓器、かかとは泌尿器、先端は目や頭のつぼがあるため、リングを踏んで刺激するだけで効果があります。
「テレビを見ながら身体を動かすだけでも代謝はあがる。健康は意識の積み重ねです」と牛木先生。データに裏付けられた講義とストレッチの実践を終えた参加者の皆さまからも、「運動は続けることに意義があることを再認識しました」(60代女性)、「運動の大切さを自覚しました」(40代男性)、「自分で身体を動かし、体験しながら学べたので理解しやすかったです」(30代ご夫婦)といったご感想をいただきました。
フィットネス課長、健康運動指導士。野村不動産ライフ&スポーツ株式会社は、首都圏を中心にスポーツクラブを展開する野村不動産グループの会社。皆さまが100歳になっても心身ともにアクティブに過ごせるように全力でサポートします。
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