
「何もない」のに何かある
オレンジ色の砂漠に魅せられて
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「何もない」のに何かあるオレンジ色の砂漠に魅せられて
アフリカ・ナミビア共和国の名称は、約8000万年前にできた世界最古の砂漠といわれるナミブ砂漠に由来する。「ナミブ」とは現地の言葉で「何もない土地」を意味するが、本当に何もないかといえば、そんなことはない。約8万㎢にもおよぶナミブ砂漠は、ナミブ・ナウクルフト国立公園を含む約3万㎢のエリアが世界自然遺産に登録されている。
300m級の巨大な砂丘群が波打つように広がる景観は「砂海」とも呼ばれ、映画『マッドマックス 怒りのデス・ロード』のロケ地にもなった。つまり、ナミブ砂漠自体がナミビアの財産なのだ。ほかにもドイツ統治時代の瀟しょうしゃ洒な街並みや、野生動物の宝庫・エトシャ国立公園、名物の牡蠣をはじめとするおいしいシーフードなど、魅力的な観光資源を持っている。
ナミブ砂漠に話を戻すと、特徴の一つが海岸砂漠であることで、海から発生する霧が砂漠に水分をもたらし、その水を頼りに多くの動植物が棲息している。もう一つは鉄を含む砂が海風で酸化し、朝日や夕日に照らされるとオレンジ色に輝くことだ。これが見られるのは砂漠最奥部のソススフレイ周辺。写真は国立公園の入場ゲートから45㎞の地点にある「デューン45」と呼ばれる美しい砂丘で、頂上まで歩くこともできる。
明け方、砂丘が刻々と色を変えていくのは神秘的で、ずっと眺めていたくなる。静まりかえった無音の砂漠に豊かさを感じながら。

ソススフレイにあるデッドフレイ(死の沼)も有名なフォトスポット。砂漠の真ん中に白く干上がった湖と枯れ木が並んでいる(上)。
ウシ科の動物で長い角を持つゲムズボック(オリックス)は、ナミビアの国章のモチーフになっている(中)。
ナミブ砂漠で見られる固有植物の中でも異色なのが地下水と霧で1000年生きるといわれるウェルウィッチア。和名は「奇想天外」( 下)。
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日本からナミビアへの直行便は就航していないため、おすすめは成田からエチオピア航空でエチオピアのアジスアベバを経由し、ナミビアの玄関口ヴィントフックに到着する便。火曜日を除く週6便就航し、約22時間で到着。料金は往復約18万円(サーチャージは別)。ヴィントフックからナミブ砂漠へは、ツアーに参加するかレンタカーを利用する。レンタカーの場合、約6時間でナミブ砂漠のゲートセスリムに到着する。
(時期により変動あり2024年6月現在)
※上記ルート案内は一例です。
※最新情報については、各航空会社の公式WEBサイトなどでご確認ください。


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