どうする?健康 ~免疫力UP編~

「免疫力」とは、私たちに備わっている体の防御機能のこと。
新型コロナのパンデミックを経験し、世界中でこの「免疫力」の重要性が注目されるようになりました。
「免疫力」は生活習慣の乱れやストレスなどで低下してしまう一方、
日々の暮らしの中で自力で維持・強化することもできます。
免疫についての知識をアップデートして、この冬も元気に過ごしましょう。

ヨーグルトは
朝に食べるのがよい

体内の免疫細胞の7割が腸の粘膜に集中し、さまざまな腸内細菌がサポートして体全体の免疫機能を支えています。腸内細菌が活発になるのは夜9時〜深夜2時頃。乳酸菌やビフィズス菌など善玉菌を含むヨーグルトは、夕食時に食べると免疫力UPにつながります。なお、にごり酢(または黒酢、バルサミコ酢など)と混ぜて食べると酢酸菌との相乗効果が期待できます。

1日2回など
不規則な食事は
免疫力を下げる

免疫の中心を担う白血球は、満腹状態では活発に働かず、空腹時ほどパワーアップします。あえて1日2食にして空腹時間を設け、自然治癒能力を作り出し免疫力を上げるというメソッドもあります。あまりお腹がすいていないのに、「時間だから」と無理に食事をとらなくても大丈夫です。決められた時間に食べる必要がある場合は、食べる量を調節して食べ過ぎないように心がけましょう。

正しい姿勢が
免疫力を高める

猫背や巻き肩などの姿勢がクセになると、常に肺や消化器系が圧迫されるため、呼吸が浅くなったり食欲が落ちたりしがちになります。また、崩れた姿勢を支えるために首や背中、腰などに余分な負荷がかかり、血液やリンパの流れが悪くなります。さらに体温が低下し免疫力も落ちてしまうのです。普段から正しい姿勢を意識し、鏡やガラスに映る自分の姿をチェックしましょう。

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アップデート!

免疫力を高めてくれる食材は
質の高いものを

食事は健康な体をキープするための基本です。必須の7つの食品群を、バランスよく質の高いものを選んでとりましょう。

お話を聞いた方

石原新菜氏
医師、イシハラクリニック副院長。帝京大学医学部卒業後、同大学病院で2年間の研修を経て父・石原結實氏のクリニックで主に漢方医学、自然療法、食事療法を用いた治療を行っている。著作『1週間で勝手に最強の免疫力がつくすごい方法』(日本文芸社)が好評。

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