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A 茶室 │ 窓には障子を入れ、床の間を設置。壁は土壁風のクロス、炉は安全のため電気炉を採用。 B 茶室天井 │ 茶室にふさわしく網代天井柄のクロスを使用。 C 茶室柱 │ 床の間には絞り丸太の床柱。 D 茶室廊下 │ 廊下側から出入りできる茶室廊下はヒノキの板張り、壁は金糸入りの高価なクロス、正面には絵画スペースを設け、明るく高級感があるしつらえに。 |
(2019年11月)
公共事業により転居を余儀なくされ、姪御さまの転居に合わせ、姪御さまのマンションをHさまが買い取ることに。リフォームについて管理会社の野村不動産パートナーズにお問い合わせ。
(2020年2月下旬)
12〜2月まで打ち合わせやショールーム見学を重ね、茶室のプランやキッチン・リビング・寝室を機能的に一体化させるプランなどにご納得のうえご契約。3月下旬から着工。
(2020年5月下旬)
リフォームの完成までに、長年家族と住んでものにあふれた一軒家の荷物や植木を処分・整理し、5月末にお引っ越し。「茶道具や愛着のある家具だけ厳選して持ってきました」とHさま。
様式にのっとってしつらえられた、落ち着きと趣のある四畳半の茶室。
炉が切られ、茶会に招かれた客人が出入りするにじり口もあり、これがマンションの一室だということを忘れてしまいそうになる。
学生時代から茶道に親しみ、師範の資格をお持ちのHさま。「自宅に茶室を持つことは長年の夢で、今回のリフォームの目的のひとつでした」。真っ先に、リビングの横の和室を茶室にできないか野村の担当者に相談すると、玄関脇の洋室を茶室にする案を提示されたという。「洋室を茶室にリフォームするプランも、玄関の壁を抜いてにじり口をつくるアイデアも私にはない発想で、目からウロコでした。壁に穴を開けたら後々、次に渡しにくくなるのではと尋ねたら、ふさげば大丈夫ですとおっしゃられたので、安心してお任せすることにしたのです」とHさま。結果、茶室廊下や置き水屋も備えた本格的な茶室に仕上がり大満足。「季節のしつらえを整え、ともにお茶の道を学んだ友人と楽しむ場や、茶道に興味のある人が茶道の奥深さを知るきっかけの場として使っていきたいと思っています」。「今回の施工で、茶室にはさまざまなルールがあることを知り貴重な経験をさせていただきました」と担当者は話す。
その言葉にHさまもうなずく。「実現できないかもと思ったことでも、プロのアイデアで可能になる場合が多いことを学びました。さすがプロだなと思うシーンがいくつもありました」。
例えば寝室の遮光カーテン。以前は夜になると雨戸を閉めていたので、明るすぎないか不安と伝えたら、カーテンの担当者が遮光カーテンに裏地を付けることを提案してくれた。おかげで心地よく朝まで眠れるという。「リフォームされる方は、自分のニーズを考えたうえで、まずはプロに相談してみるといいと思います」。
G リビング・ダイニング │ リビングの壁にはテレビや仏壇がぴったり収まるように造作した大容量の壁面収納。写真や小物などを飾る見せる収納がアクセントに。掃き出し窓にはオーダーで明るさを損なわず目隠しできるロールスクリーンと遮光カーテンを設置。 H 寝室 │ 天井レールの3枚引き戸を引けばリビングと一体感のある空間に。寝室は在宅仕事の書斎も兼ねる。 I キッチン │ 安全性向上のためガス台からIHクッキングヒーターに変更。不要になったガスオーブンのスペースも、プロに相談して収納棚に。 J トイレ │ 縁なしの便器で自動洗浄。汚れが付きにくく掃除しやすくなった。「自動洗浄も楽で、トイレの進化に驚きました」とHさま。
E,F 玄関 │ 玄関横の壁を抜いてにじり口を設置。出入りしやすいように、通常より高さを取った。
※本サイトに掲載している記事は、発行時における情報のため、現状と異なる場合があります。(2021年6月時点)