モロッコ王国はアフリカ大陸の北西部に位置し、ヨーロッパ大陸に近く、大西洋と地中海に面した開放的な国土ゆえに、はるか昔から現在まで、さまざまな民族や文化を受け入れてきた。公用語はアラビア語とベルベル語。フランス語も広く使われ、1時間ほどの海路でスペインと結ばれているため、北部ではスペイン語がよく通じる。イスラム教が国教だが宗教には寛容で、モスクとキリスト教会、ユダヤ教会が平和に共存している。外国人にとって訪れやすい国といえるだろう。リヤドと呼ばれる邸宅を改装したホテル、モロッコ料理やスイーツ、街歩きにショッピングなども楽しめるおしゃれなアフリカとして、女性にも人気が高い。
街歩きといえばメディナ(旧市街)だ。国内の多くの都市が7世紀にアラブ人によってつくられた旧市街と、19世紀になってその周辺に発達した新市街に分かれている。なかでもモロッコのほぼ中央にある大都市・マラケシュのメディナは広さ約600ヘクタール(東京ドーム約128個分)、エリア内の人口は約23万人で、北アフリカ最大規模を誇り、世界遺産に登録されている。多くの大道芸人や何百もの屋台が集まるジャマ・エル・フナ広場を中心に、網の目のように広がる路地にはそれぞれスーク(市場)がある。スークは同業者が軒を連ねる専門店街のようになっていて、鍛冶屋のスーク、革職人のスークなど、その数は3,000以上ともいわれる。物売りや呼び込みの声、エキゾチックな音楽、店先からあふれんばかりのカラフルな商品、迷路のような路地を右往左往する観光客。喧噪に満ちた広場やスークは日が暮れるとさらに活気を増す。コロナ禍の今、実際に行くことはかなわないが、あのエネルギッシュでエキサイティングな場に再び立てる日が来ることを心から願う。
写真はスークの路地裏。観光客が来ない人々の生活の場には、赤土の日干しレンガでつくられた本来の街の色と静寂の世界がある。まるで、「ここから先こそが、本物の迷宮(ラビリンス)だ」とでも言いたげに。
地球の歩き方
編集長 植木 孝氏
地球の歩き方 aruco モロッコ
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