


環境への意識が高まる現代、インテリアもリサイクル材を使ったアイテムが増えています。例えば、カーテンなどの余り糸を生かしたリサイクルコットンや収穫後の麦わらを原料にした建材などが登場しています。一方で古さが魅力となるアイテムも。古材を使った床材や壁材、ヴィンテージのカーペットをパッチワークしたラグなどが人気を集めています。古くなった家具をリメイクや修理をして、長く使い続けていくことも大切。また、リサイクルされたものや使用後にリサイクル・リユースできる素材を選ぶこともひとつの方法です。
北米で住宅などに使われていた古い木を使った壁材。古材の味わいが生きたデザイン性も魅力です。
家具店のなかには、イスやソファの張り地の張り替えや塗り直しなどの修理を手掛けるところも。熟練の職人が愛着のある家具をよみがえらせてくれます。

漆喰(しっくい)、珪藻土(けいそうど)などの左官材、また無垢の木材は、細かい穴があいている多孔質構造のため、“呼吸する素材”として調湿機能があり室内の湿度を整えてくれます。加えて漆喰や珪藻土の塗り壁は、ペットやタバコの臭いを吸着し、消臭効果が期待できるのも魅力。DIY用の塗装キットなどを使って、気軽に取り入れることができます。無垢材は壁材や床材のほか、取り入れやすいパネルもおすすめ。インテリアのアクセントにもなり、木の香りが楽しめます。これらの素材を上手に使うことで、快適な室内環境を保つことができます。
左官材は、表面の仕上げ方にさまざまな方法があり、塗りの質感や陰影を楽しむことができるのが魅力。色を好みに合わせて調整できるものもあります。
壁の一部に取り入れることができる無垢材のパネル。素材感を生かしたテクスチャーがアクセントに。

ふだんは使用しないけれど、来客用にそろえておきたいイスなどは、折りたたみタイプやスタッキングができるものが収納のスペースを取らず便利です。また、テーブルは人数に合わせて天板を広げることができるエクステンションテーブルなら、ふだんの生活の動線を妨げず、大勢で食卓を囲む場合にも困りません。ほかにも、サイドテーブルやディスプレイ台として使えコンパクトに収納できる、入れ子式のネストテーブルなどがあります。機能とデザインが融合したこれらの家具は、暮らしの中にぜひ取り入れてみたいアイテムのひとつです。
左/スタッキングできるチェアは、スリムで洗練されたデザインが魅力。重ねたときも美しい。
右/使わないときは、スリムに収納できる折りたたみイス。持ち手のベルトがあるので、移動にも便利です。
高さを自由に調節できるテーブル。ソファテーブル、ダイニングテーブル、作業台として、1台でさまざまな場面に活用できます。天板を広げることもできるので、来客時にも活躍します。
※本サイトに掲載している記事は、発行時における情報のため、現状と異なる場合があります。(2012年3月時点)