


毎日マメに整理整頓していれば短時間で片づけはできるものですが、とっさの時には困りますね。そんな時のために、ふだんからモノの『緊急避難(まとめて隠す)場所』を作っておくと便利です。造りつけの収納(押入や物入)が近くにあれば、意外に使いづらい一番下(床近く)のスペースを空けておくと良いでしょう。収納場所がない場合は、写真のようなベンチ収納を活用するのもオススメです。ただ、どちらもあくまで『一時的なスペース』ですので、お客さまが帰られた後にはしっかりと片づけをするのをお忘れなく。空きスペースは常に確保しておく意識が大切です。
ベンチ収納は見た目以上にたくさんのものを収納できます。お部屋のアクセントになるデザインのものもありますので、インテリア全体の雰囲気と合わせると良いですね。
ベンチの座面部分を開閉するタイプばかりでなく、ベンチ下のカゴで小分けに収納できるものも便利。このカゴは単体でちょっとしたスツールとしても使えます。

あまり出番のない器(容器)は意外にあるものです。ガラスの器・陶磁器・木製椀など、食器棚を見まわしてみて、使えそうなものはぜひ活用しましょう。カゴの中に小さなグラスをいくつか入れて、それぞれに一輪ずつ活けるのも素敵ですし、オアシス(フローラルフォーム)を使うと簡単にアレンジが可能です。また空き瓶など、そのままでは飾るのにふさわしくないものは、紙や布などを巻くと即席の花瓶に変身します。花そのものを記念に残したい場合には、ドライフラワーやプリザーブドフラワー、押し花などに加工して飾るのも良いですね。
左/使う機会が1年に1回あるかどうかのお客さま用小鉢。オアシスを使ってアレンジ風にしたら小さなカゴ盛りのようになりました。気の向くままに花を刺していくだけなので、お子さまとも一緒に楽しめます。
右/インスタントコーヒーの空き瓶に和紙を巻いて、即席の花瓶を作ってみました。花が大きかったり重みがある場合には、水の中に小石やビー玉などを入れておくと重石にもなり、花の位置も安定します。

玄関のタイルや石の部分ができるだけ広く見えるように靴を置くと、スッキリと見せることができます。規則性なく並んでいると雑然とした感じになるので、立体的に置いてみたり、靴の色やサイズがグラデーションになるように工夫するのも良いですね。もし玄関収納内にお客さま用の場所が取れる場合は積極的に使い、例えば「扉1枚分」と決めておけば家族の靴などは見せずにすみます。また、玄関スペースに余裕があれば『折りたたみシューズラック』を利用してみては。設置した時の奥行は20~35cm程度、たたむと厚さが6~8cm程度になるので、使わない時はすき間に収納しておくこともできます。
左上/お客さまの靴をただ揃えただけでは、なんとなくスッキリしない感じになりますが…。
右上/壁に沿ってほんの少し立体的にして並べたり、並べ方に規則性を持たせてみると、同じ数の靴でもスッキリします。

右/折りたたみシューズラックはさまざまなデザインの商品が市販されています。写真のようにシンプルなものは、限られたスペースにも違和感なくなじみます。

家族が毎日出入りし、時にはお客さまをお迎えするのが玄関。風水では、この玄関から「いい運気が入ってくる」と言われています。ここでは誰にとっても心地よいステキな玄関づくりをご提案します。

玄関も、季節ごとに模様替えしてみましょう。例えば季節の花を飾ったり、季節感のある風景画やポストカードを飾るだけでも癒やしの空間を演出できます。また、夏と冬で玄関マットやスリッパのカラーや素材を変えてみるのもおすすめ。クリスマスやお正月のほか、七夕やお月見、ハロウィンなど、季節の行事にまつわるアイテムも取り入れてみると、いっそう楽しくなります。

ご高齢の方にとって、中腰で靴を脱いだり履いたりするのはひと苦労です。玄関先にちょっとしたベンチやスツールがあれば、腰掛けた姿勢でそれらができるのでとても便利。場所をとらない折りたたみ式のスツールもありますし、収納BOXを兼ねて据え置きのベンチタイプを置いてもいいでしょう。膝や腰が弱い方には立ち座りがラクな手すりつきのイスがおすすめです。

マンションの場合、災害時に外へ避難するのは玄関からが一般的。そこで、玄関を我が家の防災ステーションとし、非常用の持ち出し袋や家族のヘルメット、懐中電灯など防災グッズをストックしておけば、いざという時にすぐ取り出すことができます。靴箱下のすき間など、わかりやすい場所にコンパクトにまとめておきましょう。

ミツバチの巣には数千~数万匹のミツバチが暮らしています。彼らは親子でありながら、役割分担がとても明確。母である女王バチ以外のメスはすべて働きバチとなり、女王バチが産む兄弟を育てるために協力して花のミツを集めます。働きバチの寿命が1ヶ月ほどなのに対し、女王バチは4~6年の長寿ですが、交尾の時を除き、一生巣にこもって卵を生み続けます。ちなみにその中の1割ほどはオスバチ。彼らは働かず、働きバチたちに養ってもらいます。オスバチの役割は、次の女王バチを見つけて交尾し、大家族の「お父さん」になることなのです。
画像協力/(株)アボード(Q1上、Q2下右)、アックスデザイン(Q1下)
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