家にいながらリゾート気分を楽しむのが、今回のインテリア・コーディネートのテーマ。リゾートといっても、国内外にリゾートと呼ばれるところはたくさんあります。皆さんはどこをイメージしますか。ハワイなどの南国リゾート、バリなどのアジアンリゾート、南欧や欧米のリゾートなど、イメージするリゾートでインテリアもまるで変わってきます。まずは、ご家族でどこのリゾート風にコーディネートするか、旅先を決めるように楽しく話し合いましょう。
ここではオリンピックイヤーで注目されている南米の上に位置する、カリブ海のリゾート風にまとめてみました。ベースとなるソファーの色はオフホワイト。面積の大きいラグは、高級感のあるシックなネイビーブルーをセレクトし、ブルー系のファブリックを多く使ってカリブ海をイメージ。そこにリゾートテイストの小物類を入れていきます。色あざやかな花々やトロピカルフルーツなどで南国気分を演出。クッションは多めに使うと、リゾートホテルや船室のようなラグジュアリーな雰囲気に。貝殻やヒトデなどの定番アイテムのほか、パナマハットやサングラスなどの小物を飾れば、休日を楽しむ大人のイメージも付け加えることができます。「カリブの海賊」をイメージした装飾用の木製ラット(舵輪)は遊び心あふれるアイテム。マリンリゾート感を演出するのにおすすめです。
最上段では昼間をイメージしたコーディネートをしていますが、実際のリゾートライフのように、夜もリゾート気分を楽しみたいもの。例えば間接照明をいくつか加えるとインテリアに陰影ができ、ぐっとムーディーな雰囲気になります。貝殻のオブジェも光に浮かび上がって夜の海のようなイメージに。人気のLEDキャンドルを置くのもいいですね。また、クッションを着せ替えることで、インテリアの表情がガラッと変わります。昼間は後ろにあったものと置き換えたり、別のクッションと差し替えたりすれば、簡単にイメージチェンジができます。ここではブルー系のマリンイメージから、イエローやピンク系のトロピカルカラーで温かみのあるイメージに変えています()。夏が過ぎて他のシーズンになったら、新たなイメージですべてを着せ替えれば、新鮮な気分を味わうことができるでしょう。
南国リゾートのウェルカムフルーツを思わせるフルーツの盛り合わせは、それだけでテンションが上がる必須アイテム。おしゃれなカゴやケーキスタンドにこんもりと盛りましょう。もちろん飾るだけではなく、しっかり食べてください。フレッシュフルーツのビタミンは夏バテに効果があります。食べた分は補充しておきましょう。毎日、新鮮なフルーツをとる習慣ができますよ。
リゾートの食卓を演出するために、食器類も工夫しましょう。木製のカッティングボードをお皿がわりにすれば、南国リゾート気分が一層アップ。また、花瓶だけでなく、お皿やテーブルに南国の花々を散りばめれば、非日常のリゾート気分が高まります。ソファーやカウンターで、ご夫婦のカクテルタイムを楽しんでください()。
リビングに合わせてパウダールームもリゾート風にイメージチェンジしてみてはいかがでしょう。流木や大きな葉っぱをガラスの容器に飾れば一気に南国の雰囲気に。ヒトデや貝殻のオブジェも飾って海のイメージをリビングと合わせます。ただし、お掃除をすることを考えて、置きすぎないようにしましょう()。
同じように、トイレや玄関、寝室など、時間があるときに少しずつコーディネートしていくと、いつの間にかまるごとリゾートに。この夏、わが家の着せ替えを楽しんでみてはいかがでしょう。
ガラスのコップや空き瓶に水を入れ、カラーインクをひとたらししてカラー水にするとおしゃれ。形の違う容器を並べて飾るとアーティスティックな印象になります。いろいろな色で遊んでみてください。
透明なグラスをお好みの色のマニキュアでメイクアップ。竹串や筆を使ってドット柄やマーブル柄など工夫してみてください。乾いてからトップコートを重ね塗りすると長持ちします。失敗したら除光液で拭いてリセット。
透明なガラス瓶に市販のフロストスプレー(くもりガラス仕上げスプレー)を噴射すると、おしゃれなくもりガラスの瓶に早変わり。スプレー前にマスキングテープでガードし透明の部分を残してみても楽しいですよ。
市販のキットを使って、オリジナルのジェルキャンドルをつくってみましょう。ジェルキャンドルは湯煎して溶かして使うと透明感のある仕上がりに、そのまま使うとクラッシュゼリーのような仕上がりになります。
ジェルキャンドル、芯、広口の耐熱ガラス瓶、砂、貝殻やヒトデ、小さなオブジェなど。割り箸とキャンドルを湯煎するビーカーも準備。
耐熱瓶の底の中央に、キャンドルの芯を置きます。割り箸で芯の先を挟んで固定すると、その後の作業をしやすくなります。
芯を固定した割り箸のすき間から瓶に砂を流し込みます。砂の量はヒトデを砂に差して立つように、底から1センチくらいが目安です。
貝殻やヒトデ、イルカのオブジェなど、瓶の底をアーティスティックに飾って、海の底を思わせるオリジナルの世界観を作ります。
湯煎で溶かした無色のジェルキャンドルを、6分目くらいまで瓶の中に流し込み、瓶の中に作った世界をロウで固定します。
ロウが固まったら芯を固定した割り箸を外します。さらに色付きのジェルキャンドルを重ねて層にし、カラフルに仕上げていきます。
おしゃれなインテリアでまとめているのに、どうも雑誌のようなおしゃれな部屋にならない、とお悩みの方は少なくないのでは? せっかくコーディネートした部屋をキープするために必要なのは、「生活感」を隠すこと。新聞や雑誌、細々とした書類や郵便物などは見せない収納に、分類して保管するよう習慣づけるといいでしょう。オープンラックにボックスやカゴの収納を置く場合、色や形を統一するとスッキリします。収納が足りなくなったら100円ショップなどで購入してなんとなく追加するのではなく、このメーカーのこのシリーズ、とあらかじめ決めたものを追加購入するのがおすすめです。そのため最初にベーシックなものを選ぶといいでしょう。
外から持ち込んだものをそのまま使うと、統一されたインテリアから見て違和感がありますし、生活感も出てしまいます。そんなときは、ちょっとした「着せ替え」をさせるといいでしょう。例えば調味料。醤油の小瓶を買ってきたままテーブルに置くよりも、インテリアに合わせた容器に移して食卓に乗せればおしゃれですし、同じ醤油なのに生活感も薄くなります。読みかけの本にインテリアに合った色のカバーをつければ、リビングやソファーに置きっぱなしにしても気になりません。消臭剤や液体石鹸、洗剤などもおしゃれなボトルに詰め替えるなど、着せ替えを楽しんでみてください。
※色はおまかせください。
人気上昇中の国内ブランド、ジュプンのシェル入りアロマキャンドルは、夏のインテリアにぴったり。香りは100%天然アロマオイルです。Jepunhttp://instagram.com/jepun_aki
※種類はおまかせください。
ル・クルーゼの2016年春夏コレクション、アーバンリゾートは、海辺のバカンスをイメージしたカラーバリエーション。夏の食卓が楽しくなります。ル・クルーゼ ジャポン株式会社http://www.lecreuset.co.jp/
Styling by Mika Kawano
※本サイトに掲載している記事は、発行時における情報のため、現状と異なる場合があります。(2016年6月時点)