玄関を1歩入って感じるのは、「明るく、おしゃれ」ということ。温かみのある「木」をふんだんに使っていて、明るく洗練されたデザインが全体に行き届いている。暮らしの中心となるリビング・ダイニングは、寝室との間の吊引き戸を開ければ広々としたワンルームとして使用できる。寝室側の壁面に設置された杉の木のパネルがアクセントになっていて、マンションの1室というよりも、郊外の別荘といった雰囲気だ。「視力をなるべく落とさないように、部屋はとにかく明るくしたい」というご夫婦の希望で、自然光の採光とともに、間接照明も多めに配置されている(写真)。入居はまだのため生活感はないが、この家での暮らしを、心待ちにしているというTさまご夫婦。共に90歳を越えて、まだまだお元気なお二人が、今回、リフォームを考えたのはなぜか。「住まいは人生の縮図」というご主人さま。若い頃は団らんの場であった我が家も、子供たちが巣立ち夫婦二人になれば、大きな家は必要ない。一軒家は維持が大変だが、マンションなら維持・管理が行き届いている。「人生の最後は自分の家で過ごしたいと思い、とりわけ愛着があるこのマンションを、自分たち夫婦のための理想の老人ホームにしようと考えました」。
上/トイレの満足度は高く、「ここを書斎にしたいくらい」とTさま。
左/浴室は床に冷たさを感じさせない素材を採用し、換気乾燥暖房機とともにヒートショック対策をしている。また洗面所にも暖房機を設置した。
施工前は部屋中央に位置し、窓がなく暗かったキッチンが、明るくシンプル、かつコンパクトになった。
暗くて段差が多かった部屋を、車椅子生活でもストレスがないように、広い廊下を備えたフル・フラットな床に変更。また、家のどこにでも車椅子で行けるように、浴室やトイレも広々としている(写真、
)。ところがキッチンだけはとてもコンパクト。「年寄りは自分で調理することはほとんどないから、お湯が沸かせるくらいでいい」というご夫婦のご意見が反映されている。安全性にも配慮し、IHクッキングヒーターを採用した(写真
)。
また、ご夫婦から「寒い部屋を暖かく」というご要望があり、LDKに床暖房を入れ、フローリングは厚みのある無垢材を採用。明るさを採り入れるための設計は寒さ対策にも有効で、カーテンを開けておけば太陽光が部屋を暖めてくれる。
この家の安全・快適設計は、細部にまで及んでいる。例えば、トイレは生活空間に近い位置に配置されているため、臭いに配慮し、悪臭の原因物質を吸着する性質を持つエコカラット(LIXIL)を、トイレ壁面に取り付けた。
また、マンションのすぐ近くを幹線道路や鉄道が走っているためこれまでも2重窓だったが、今回のリフォームで3重窓を採用、格段に静かになった。
さらに、介護が必要になった時のために、介護者専用の部屋も作った。介護
者の部屋からは、ウォーク・スルー・クローゼットを通ってご夫婦の寝室まで行ける設計になっている(写真)。もう一つ、ご主人さまがこだわったのは収納だ。この家には壁面随所にオープン棚が設置されている。「年寄りは、どこに何をしまったかを忘れてしまう。オープン棚ならどこに何があるか一目瞭然だし、見えるから、キレイに置こうとするでしょう?」 バリアフリーでありながら、デザイン性にも配慮された好事例といえるだろう。
住宅の中でもっとも熱の出入りが大きいのが窓です。冬は、窓から外へ逃げる熱がなんと37%~48%、夏は、日射しなど窓から侵入してくる熱が53%~71%とも言われています。内窓をたった1枚プラスするだけで、断熱性がアップします。結露の悩みまでも一気に軽減してくれて、断熱効果で冷暖房費の節約にもつながります。
冬になると、窓一面結露でいっぱいというお宅も多いと思います。窓は外気に影響されやすく、外気温が下がると室内側の空気が冷やされて結露が起こります。内窓を取り付ければ、既存の窓と内窓との間の空気が断熱材の役割をしてくれて、結露の発生を抑えることができます。
マンションでは個人でリフォームできる「専有部分」と、管理組合が管理する「共用部分」に分かれており、「共用部分」のリフォームは、個人ではできません。内窓なら、「専有部分」であるお部屋の内側に取付ける工事なので、マンションでも取り付けが可能です。今お使いの窓はそのまま活かすことができるので大がかりな工事は必要なく、たった一日で取り付けることができます。マンションごとに管理組合の管理規約が異なりますので、事前確認が必要です。
かつて、できるだけ人目に触れないように片隅に置かれていたキッチンも、最近はおしゃれなデザインが多くなってきました。キャビネットは機能的な設計により収納量が大幅にアップし、スイッチ操作で棚ごと昇降する吊り戸棚もあるなど、片づけをしやすくするための配慮もされていたり、シンクやコンロの継ぎ目をなくした一体成型で、汚れにくさや掃除のしやすさを求めて材質や表面加工の方法が改良されています。レンジフードもスッキリとしたデザインで、脂汚れが付きにくい素材にしたものが多くなり、フィルターを無くした構造のレンジフードなど、掃除のしやすさにこだわったものが主流になっています。
最近のユニットバスはデザインやカラーのバリエーションが豊富なだけでなく、機能面でもさまざまな工夫が凝らされています。保温効果が高く冷めにくい浴槽や節水シャワーなどで、光熱費や水道代を削減できる省エネに配慮したものも多くなっています。また、水アカが付きにくく汚れを落としやすい浴槽、床、鏡、浴室ドアなど、手入れも簡単になり、冬場でも冷たさを感じない浴室の床が人気です。浴室暖房乾燥機は、衣類の乾燥に使うだけでなく、冬に浴室を温めたり、夏には涼風を出すことのできる機種もあり、冬の浴室での「ヒートショック※」による事故を未然に防ぎます。浴室の暖房機能は積極的に取り入れることをおすすめします。
※ヒートショックとは、急激な温度変化で、身体がダメージを受けることです。特に冬場の入浴では、暖かい部屋から寒い浴室へ移動するため、熱を奪われまいとして血管が縮み、血圧が上がります。お湯につかると血管が広がって急に血圧が下がり、血圧が何回も変動することにより、心臓に負担をかけ、心筋梗塞や脳卒中につながる危険性が指摘されています。
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