棚の前に立つと目線より上に位置する吊り戸棚の上段は、使用頻度の低い調理器具などの収納に適しています。見上げる位置に物を収納する場合は、半透明の中身が見えるタイプで、持ち手が容器の下まで届いているストッカーがおすすめです。何が入っているか中身が一目で確認でき、片手で簡単に引き出して使えるので◎。
吊り戸棚に食器を収納する際は、使用頻度と季節に合わせた陳列、そして縦の空間を活かした収納を心がけましょう。下段には夏場よく使うグラスやガラスボウルを、食器の高さや種類を揃えて美しく並べましょう。中皿の上のスペースに、見た目にも涼しげなコの字クリアラックを置くことで、その上の空間にも食器を収納できます。
リビングに一番近い引き出しには、カトラリーなどを収納。それにより、子どもたちがキッチン奥まで入り、お料理づくりを妨げることなく、食事の準備をお手伝いできます。引き出しの奥行きに合わせて、サイズ調整できるトレーには、普段使う最低限の物だけしまうことでお箸選びに迷ったり、ペアを探す時間も短縮します。
お料理中に一番ゴミが出るのが作業台ですが、そのゴミを速やかに捨てるため、ダストボックスは近くに置いておきたいところ。バックカウンター下に設置しておけば、振り向いてワンタッチで簡単にゴミが捨てられます。お料理しないときは扉でダストボックスが隠れているので、無駄なくクリーンなキッチン空間に。
備蓄のために買った食品や水が、気付いたら消費期限切れになっているご家庭は多いはず。そこでおすすめなのが「ローリングストック法」です。水やレトルト食品など、災害時用の食品を引き出しに縦に並べ、ときどきは食べながら、新しい食品を列の後ろへ補充することで、自然と古い物から消費されていきます。
2名さま
左右両開きの蓋で、低めの収納スペースにしまったままで使えるダストボックス。シンプルデザインが◎。インテリアショップ KEYUCAhttps://www.keyuca.com/
1名さま
奥行きが最大48cmまで伸ばせる整理用トレー。キッチンの引き出しサイズに合わせて調整が可能。インテリアショップ KEYUCAhttps://www.keyuca.com/
インブルーム株式会社取締役として整理収納事業を立ち上げ、個人宅や法人の整理収納コンサルティングやマンションの間取りの提案や監修、セミナーをおこなう。著書に『増やす男と、捨てない女の片づけ術』(小学館)などがある。
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