あなたの家では朝食は和食派ですか、それとも洋食派ですか。和食の朝ごはんは、ごはんとおかずを組み合わせることで、バランスよく栄養がとれるというメリットがあります。普段はパン派のあなたも、たまには旬の野菜を使った和食を取り入れてみてはいかがでしょうか。
今回は、ハムエッグならぬ油揚げエッグをご紹介します。油揚げは江戸中期頃から庶民の食卓にものぼるようになったといわれる日本の伝統食です。大豆由来の良質なタンパク質、脂質、炭水化物、ビタミンE、カルシウム、マグネシウム、鉄などが豊富に含まれていて、一日の始まりの朝食にぴったりの食材です。付け合わせの青ネギは一年中買えますが、旬は秋から春先。きれいな色と香りでお皿を彩ってくれます。
和食に欠かせないのが味噌汁。味噌は油揚げと同じく大豆由来ですが、発酵によって生成されたアミノ酸やビタミン類が多量に含まれる健康食品です。また、汁にすることで栄養を効率的に摂取でき、具の組み合わせもたくさんあるため飽きずに楽しめます。まさに和の知恵が詰まった伝統食といえるでしょう。豆腐とアボカドは食感が似ていて、相性がいい組み合わせ。アボカドにはビタミン、ミネラル、食物繊維などが豊富に含まれています。朝からしっかり食べて、一日を元気に過ごしましょう!
油揚げに熱湯を回しかけて油抜きし、三角に切る。
鍋にAを煮立て、油揚げを入れて煮汁が1/3量になるまで煮含める。(冷蔵庫で一晩置くと味が染みておいしくなる。)
温めたフライパンに、油揚げと煮汁少々を入れ、卵を割り入れて蓋をする。
黄身が固まる直前に斜め切りした青ネギを加え、蓋をしてしんなりさせる。
豆腐は角切りにする。アボカドは皮をむいて一口大に切る。
出汁を温めて味噌を溶く。
豆腐、アボカドを入れ、ひと煮立ちしたら火を止める。
お椀に盛って貝割れ大根を乗せる。
【フードコーディネート】 宮本 千夏
調理師専門学校卒業後、フランス料理店、ホテル等で修業を積む。その後、大手食品メーカーで商品開発に携わり、2005年フリーで活動開始。プライベートでは2児の母。
【撮影】 桜上水ガーデンズ キッチンスタジオ
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