日本の「出汁」は近年、世界中から注目されています。美食の国、フランスに鰹節工場ができたり、アメリカ向けに鰹節を使った和風クラフトビールが開発されたり。日本国内でも、無添加で健康的、しかもバリエーション豊かな出汁パックが販売され、おいしい出汁の味を、手軽に楽しめるようになっています。
そこで、休日のゆったりした朝は、お子さまとご一緒に、和定食で出汁の味を楽しんでみませんか。
テーブルは春らしく、菜の花色をアクセントにしてみました。黄色の刺繍が入ったリネンのクロスは、春の雰囲気にピッタリです。和食のメニューを洋風の器に盛りつければ、スタイリッシュでおしゃれな雰囲気に。
今回は、出汁を楽しむ朝食として、和洋ハイブリッドのお茶漬けをご用意しました。出汁、ベーコン、チーズ、トマトの旨みが合わさり、相乗効果でとてもおいしくいただけます。あられの代わりに、お子さまにも喜ばれるカリカリに焼いたチーズをのせました。食欲のない朝でも、お茶漬けならサラサラと食べやすいですし、少量のご飯で満腹感を得ることができますのでヘルシーです。
厚焼き玉子おでんは、出汁を入れないで焼いた玉子焼きに、後からじっくりと出汁を含ませたもの。見た目は出汁巻き玉子に似ていますが、召し上がっていただけば、違いをわかっていただけることでしょう。
ベーコンは短冊切り、トマトは粗く刻み、三つ葉はざく切りにする。
耐熱皿にオーブンシートを敷き、シュレッドチーズを広げ600Wの電子レンジで2~3分様子を見ながら加熱し、カリカリにする。
出汁を温めてベーコン、トマト、塩を加え、味を調える。
器にご飯を盛りつけ3をかけて、チーズ、刻んだ三つ葉、刻み海苔をのせ、わさびを添える。
ボウルに卵を割り入れ、Aを加えてよく混ぜる。
油を熱した玉子焼き器に1を3~4回に分けて流し入れ、巻きながら焼く。
Bを小鍋に入れ温める。
食べやすい大きさに切った厚焼き玉子を入れ5分程煮る。火を止めて味が染みるまで冷ます。
【フードコーディネート】 宮本 千夏
調理師専門学校卒業後、フランス料理店、ホテル等で修業を積む。その後、大手食品メーカーで商品開発に携わり、2005年フリーで活動開始。プライベートでは2児の母。
http://www.chinapon.net
【撮影】プラウドタワー東雲キャナルコート パーティールーム
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